不登校について考える
前回まで部活動のガイドラインについてブログを綴っていきました。今回は不登校の問題について考えていきたいと思います。不登校と言う言葉は、1990年代頃から学校に登校できない生徒が急増し始め、そういった生徒たちの問題について話題にな学校に登校できない生徒が急増し、そういった生徒たちの問題について話題になるに連れて不登校と言う言葉が認知し始めました。1980年代は校内暴力というのがキーワードとして挙げられていましたが、校内暴力が少なくなって少しずつ教育現場も落ち着いてきた矢先に、次の大きな問題が出た、それが不登校です。
なぜ不登校が増え始めたのでしょうか。その1つの要因としてゲーム機が普及したことがありこのことから考察していきます。
ゲーム機が普及したこと
考えられる要因をいくつか書いてみます。
- ゲーム機が普及したことで夜更かしをする生徒が増えた。
- 生活が不規則になったことから、朝起きられなくなり、学校に行くのが嫌になるパターンもある。
- 親が早く出るように子供をコントロールできない。
- 親の所得が上がりゆとりが出たことにより、ゲーム機や他のおもちゃ、洋服、漫画など買い与える親が増えた。
- ゲーム機やおもちゃ、携帯電話など多くの生徒が持つことによって、皆が持っているという子供の口実に対して抑制できない親が増えた。
不登校生徒の特徴
- 小さい頃からゲームをたくさんやっている。
- 夜更かしをする生徒が多い。
- 家でゲームばかりしていて、外で遊んだり、友達と休日に遊んだりする経験が少ない。
- ゲーム機をたくさん持っている。ゲーム機でなくても漫画本や、カードゲームなど普通の人よりもたくさん持っている。
- ゲームやアニメなど自分が好きなことに対しては長時間しゃべることができる。
- 年齢に対し幼い傾向がある。
- 場に合わせて敬語など使い分けることが出来ない。
- 自分の話すことと行動のギャップがあり、周りの友達と波長が合わなくなることもある。
- 自分で嘘をついていることに気づいていない。
どんな力が不足しているか
- 不登校の生徒は正しいコミニケーションが取れない生徒が多い。
- 複数の友達と上手に会話することができない。自分だけ話しすぎたり、相手をけなしすぎたりする。逆に話せなくなることもある。
- 自分自身について考えることが出来ない。出来ないことも人間には当然あるのだが現実を受け止め大人になるのだが、現実逃避する傾向がある。親の期待が大きする場合、知能的に低くなくても精神のバランスが崩れると不登校になる場合もある。
- 自分の本能や欲求と社会性などの価値観のバランスが崩れ、自我が保てないことが多い。
しかし、この症状は普通の人にもある
これらの特徴の全てではないが普通の人間ならば、1つくらいは自分に当てはまることがあるものです。完璧な人間などいない。人間は、自分の欲求のコントロールをなんとか保ちながら生きています。
スマホで夜更かしする人も大人でも多いと思いますが 、明日、会社に行かなければ、とか世間体のこととか気にしながらなど、社会性とのバランスを保ちながら、人間は生きています。
不登校にまでなるということは、人間が持ち合わせている弱さが何かの拍子で突出してしまい、コントロールができない状態とも言えます。
本能や欲求のエスと社会性やしつけを保とうとするスーパーエゴを綱引きとした時にエスの方が強すぎるということなのでしょう。欲求を求めるのですが勉強でも友達とのコミュニケーションがうまくできないと、欲求を保とうとしてゲームに熱中することに置き換えて、欲求を解決いようとする場合もあります。
しかしながら、個人だけでの欲求であり、人と関わる交流欲求は満たされません。そのうち、人と関わることに不安になり、引きこもる行動になったり、昼夜逆転することで、学校に行くことができなくなります。
親の特徴として、子供に必要以上にゲームやおもちゃを買い与えたり、夜早く寝かせられないと言った事例が多いのですが、いずれ、親が子供のいいなりになってしまうといいことはありません。ある意味、子供ではなく親の精神が崩壊してしまっている可能性もあるのです。
親の期待が強くすぎて、スーパーエゴの方向が強すぎて自分の本能や欲求が満たされないことから精神が不安定になり不登校になる場合もあります。
期待に応えられない反動が、非行に走ったり、ゲームに没頭したりと反社会的になり、つまり、自暴自棄になって不登校になるパターンもあります。比較的親の学歴が高かったり裕福な家庭では、このパターンによる不登校の割合が多くなります。
ではどうすれば不登校が解決するのか
原因の追求をいくらしても、実は解決しません。余計に苦しくなるだけか、保護者と子供、そして、教師との溝が広がるだけです。
原因を追求ではなく、今やれることだけに集中するしかありません。幼少期のしつけを長期的に続けること、社会性を身につけるためのプログラムを継続する方法を取るしかありません。
不登校にならないためにはどうすればいいか
原因を明らかにしても苦しくなるだけ。それが不登校の問題です。原因とか過去とかではなく、これからのことだけを考えるようにしましょう。また、決めた目標もできなくても責めないことです。自分も他人も。
ゴールデンウィーク明けは、これまで不登校になったことがない子どもでも注意が必要です。では、どんな場合に不登校になりやすいか次の内容をチェックしてみましょう。
不登校になりやすい子どもの特徴と対処法
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夜更かしばかりしている。または、親が「うちの子どもは夜更かしばかりで困る」と他人事で済ませている。昼に外で遊ぶことがないので、疲れないこともあって、夜遅く起きていられるという場合もあります。不登校の生徒のほとんどは自分で学校にいけないので親に送り迎えをしてもらうことが多いです。学校に歩いていく、外を散歩するといった運動の要素がないと体力的に有り余ってしまい、夜更かしの原因になります。日中に疲れることが大事です。
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休日に学校の友達とほとんど遊ぶことがない。学校に行く目的が友達に会えるという発想がなくなっている場合は非常に危険です。学校は勉強しにいくことですが、友達と遊べる楽しみがあるから学校にいくことが自然になるものです。不登校になった生徒は小学校のころから休日に友達と遊んでいない場合が多いです。習い事でもいいですし、学級の友達でもいいし、家族や大人以外で交流する場を設けましょう。子どもだけの社会に慣れさせ、コミュニケーション能力を向上させることが大事です。友達に「遊ぼう」といえない子どもが増えていますので、親として、家にばかりいるときには注意が必要です。外に出るなんらかの活動をしましょう。
- 宿題が終わっていない。怠惰による不登校ともいえます。ゲームが原因で宿題が終わっていない場合には要注意です。ゲームを取り上げたときに子どもから強い反発がでるようになると本当に厄介です。子どもに預けっぱなしは危険です。制御不能になる前にきまりを作りましょう。
- プライドが異常に高い。幼さとプライドの高さが組み合わさると厄介です。なんでもできると思っていたのに、できない自分を認めたくないと思う気持ちが強いと友達も自然と離れていきますし、余計に悪循環になる場合があります。親がふんわりとした態度で接し続けましょう。ヒステリックだったり過度な要求は非常に危険です。できないことがあってもいいのです。また、親の期待に応えようと頑張りすぎないようにさせたいものです。
- 誰かのせいにする。会話の中に人の悪口や人のせいにすることもよくあります。過去にさかのぼって時効のような過去のことでも、あのときは、○○のせいだった。だから、○○になったとか話している子どもは危険です。そのような言動が見られた時には、親が正してあげましょう。どのように正すかはまた次のブログで綴っていきます。
- 空気を読めない。静かにしていなければならない場所でも大声で話したり、友達に平気でぐさっとする言葉を平気で話せる子もいます。また、叱られているのに笑ってみたり、なんで怒られているのかわからなかったりする子もいます。親がいろいろ言い聞かせながら成長を促すしかないですね。急がず、そして、叱りすぎず。アスペルガー症候群という傾向がある場合は得にも叱りすぎず教えることから始めましょう。親でも子どもに話していいことと話してはだめな大人の話と空気を読んで会話することが大切です。
小さなほこりが積もり積もって不登校となります。長い年月を数日で解決しようとしても余計に悪化するだけ。親子の会話をとにかく大切に。
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文部科学省ガイドランによって令和時代の部活動はどうなっていくのか。
令和元年がスタートするのですが、今年度から変わるといえば「部活動」が大きく変わります。
全国的に部活動の規制が4月から始まる
皆さんはご存知ですか。お子様をお持ちの保護者の方は興味があるのではないでしょうか。そうでなかったとしても中学時代に部活動を熱心にやっていた人は規制の内容に驚く人もいるのではないでしょうか。
大きな変更点1 ・・・土日のうちどちらかは必ず休み
本当に実現するのでしょうか。どこまで白黒はっきりさせ、どこまでグレーにするかどうなっていくのか興味があります。
まず、各都道府県によって、部活動加入率が違いのをご存知ですか。人によってはみんな入るのが当たり前で育ってきた人もいるし、希望者だけでよいという地域もあります。中学校の部活動には所属しないがサッカーのクラブチームに所属するとかクラシックバレエを習うとかという人もいます。部活には所属せずすぐに塾に行くとか、何もしなかったと言う人もいます。
ということで、4月から文部科学省が部活動に対して指針をだしました。子どもたちがやりすぎだということでの規制といっていいでしょう。これまで、中体連では第2、第4日曜日は必ず休みなさいとか第1、第3日曜は休みなさいと、中学生の部活動やりすぎ防止策を出してきました。これが、4月からは、休日2日のうちどちらかは必ず休みというようになりました。
このをこの変更点について、結構中学校のときに、部活をがんばっていたと自負する人の視点で問題点を考えていきます。
まず、日曜日大会だった場合はどうするのでしょうか。土曜日何もしないと言う選択を取るのはちょっと難しいとではないでしょうか。大会前の貴重な練習が規制によって全くできないと言うのであればこれも問題です。各学校でどのように対応していくのでしょうか。注目されるべき点です。
次に 学校の先生が中心となって行う部活動以外の活動はどのようになるのでしょうか。サッカークラブチームとか学校の部活動ではない空手やダンス、他にもたくさんの習い事やスポーツなどそういった活動は全くの規制がないと思われます。良心的な範囲で活動してるところがほとんどだとは思いますが、一体部活動とそれ以外の活動との差別化はどのようになっていくのでしょうか。
部活動だけが少なくなるのであれば、土曜は部活動だけど、日曜は部活動ではないといって、結局加熱したまま続けていく部もあるのではないでしょうか。
大きな変更点2 ・・・平日90分以内、休日3時間以内の練習時間
文部科学省は練習時間にまで言及してきました。そもそも中学生の部活動にかける時間が長すぎると言う論議のようですが、それにしてもあまりにも短すぎる規制です。野球部の練習試合はどうなるのでしょうか。移動についてはどのように考えるのでしょうか。遠くに遠征に行くというのが本当になくなってしまうのでしょうか。
文部科学省は本当に思い切った内容を出したのはいいが実際の現場で働く校長など管理職の先生、部活動を熱心に頑張ってきた教育は困惑していると思います。
各競技の強豪校が本当にこのような規制の通りで実践していくのかと考えたとき、本当にそうなるのだろうかと思いますし、逆にこの規制の中でも勝ち上がっていく強豪校がたくさん出てほしいと願うばかりです。
厳しい指導者に土日もなく一生懸命がんばってきた部活動経験者の皆さん。自分たちがやってきたことが当たり前だという時代は終わったのかもしれません。しかしながら、部活動をあまり好まなかった人にとっては、とても素晴らしい規制なのかもしれません。 4月から始まる部活動ガイドランによる部活動の変化について、しっかり注目していきたいと思います。と言いながら、ゴールデンウィーク部活やりまくっている学校多すぎですよね。
数学問題2の解答の前にメタ認知
メタ認知が数学の苦手克服のヒント
さて、
3x+1=4x
ではないですよね。
これは、分かっていること?ですか。ただ単に違うというのはわかったら、本当に分かったといえるのでしょうか。
やり方と原理把握の違いはわかりますか。数学が苦手な人の特徴を最初のブログで書きました。赤ペンと青ペンを例に考えてみましょう。
最初に問題を解いて、間違ったり、分からなく、空欄にしました。そこで、解答を見て、青ペンで解答を書きました。この作業は本当にいいのだろうか。といったときに、自分は本当に分かったのか、分かっていないのか、ただ移しただけなのか、いろいろあると思います。ほとんどの数学が苦手な人は、書き写す作業をして、分かったつもりになるか、先生に怒られるから、とりあえず終わらせてしまおうという心理で進めています。
答えは書き写すな
ですので、間違ったときには、無理に答えを書かないということがおすすめです。正しく青ペンを使っている人もいますが、書き写す作業が勉強を頑張っているという心理だでになって、間違った勉強方法をしてしまう人がたくさんいます。
小学校の先生は、全教科教えるので、国語も社会も理科も、そして、算数も同じように学習習慣を身につけるために、間違ったところは青ペンというように統一して指導しています。同然青ペンでも伸びる人は伸びます。しつけとして重要でもあります。しかしながら、青ペンで書いたとしても実際はわかっていないままという場合が多いのです。
分かっていないのに青ペンで書いたから自分は勉強したという気持ちになります。そんな間違った勉強法でも自分は正しいのだという心理になり、自分を正当化させることになります。自分はがんばっている、できると思いこんでいても、順調に伸びればいいのですが、がんばっているのに、点数が上がらないというと苦労しても報われないということなので、算数、数学が嫌いになっていき、苦手意識を持ってしまいます。
メタ認知=自分自身を認知する自分がいる
自分が本当に分かっているのかわかるればいいのです。これをメタ認知といいます。専門的にはもっと詳しく書かなければなりませんが、難しくしすぎると面倒な人が多いので短く書きました。自分自身の行動が正しいのか、正しくないのか、小学生のあたりまでは、そんなことを追求したことのある子どもはほとんどいないでしょう。中学校あたりから、自分と向き合い、自分のできないことに気付き、自分自信について落ち着いて考えることができます。精神年齢が幼いといらいらするだけです。
ある問題に対して自分が分かっているのかがわかればよい。
ある問題に対して自分が分かっていないことが分かればよい。
しかし、
ある問題に対して自分が分かっていないのに、分かったと思っている自分がいたら大変です。苦手な人はそんなタイプが一定の割合で存在すると私は思っています。
だからこそ、わかるということがどういうことかを理解させる必要があるのです。それが、「わかる」=「見える」です。
立方体が二通り見えるでしょうか。2回目のブログです。二通り見えたということは分かったということと同じです。頭で二通り見えればそれはわかったことであり、できたということなのです。
小学生のときには、見えないのに「見えた」とウソをつく生徒もいますが、それは決して100%ウソというわけではなく、自分が分かっていないというメタ認知不足なだでなのです。見栄を張って見えた、分かったと学級でウソをつくタイプもいますが。ですので、分からないときに素直に見えないといらいらする小学生のほうが考えようとしているので、まだいいと思います。友達や先生にいい顔を見せようと優等生ぶっていてわかったそぶりをみせていると、脳が勘違いして、あとで修正が必要になります。
教育現場を経験して、いろいろなタイプの子どもがいますが、メタ認知というのは本当に重要であると感じています。また、精神年齢も苦手な人にとっては関係する場合もあり、精神年齢がある程度大人に近づくと自然と成績が安定するというタイプも結構います。
答えは見たらいったん解答を閉じてもう一度間違った問題をやってみる
青ペンは使わない。間違っても、答えは赤だろうが青だろうがあえて書き写さない。もう一度勉強して、わかったと思ったらもう一度やってみる。これが、私は中学校以上では正しいやり方だと思います。
仮に書き写すということも成長はすると思いますが、それは、何回も何回もやり続ける几帳面タイプならいいのですが、私には無理です。几帳面タイプでないと思った人こそ「見える」という考えを大事にしてみてください。
3x+1=4xでないことは本当に分かっているのか
さあみなさん。なぜ4xとならないのでしょうか。3xと1は同類項でないから一緒にできないでは今回は不正解です。やり方通りでないから、教科書の例題に書いてあるからといったもので、「なぜ、3x+1はこれ以上まとめてはいけないのか」「なぜ例題のように計算するのか」といった真の追求した理屈というかそういうものを原理といいますが、その原理を解答を今は求めています。みなさん、ぜひじっくり考えてみてください。ただし、視覚的にするには、正の数の場合のみ適応しますので、負の数はあえて追求しないことにします。これは、具体的なものと抽象的なものとの理解ともかかわりますので、今回は、単純に具体物という視点で説明してみてください。